林千勝は、確かなデータと一次史料を基に、歴史研究をしており、例えば、今まで闇に葬られていた「英米合作経済抗戦力調査」という、戦前の日本の第一級の英才を動員して作成された研究結果をもとに著した『日米開戦 陸軍の勝算 -「秋丸機関」の最終報告書』はベストセラーとなっています。
このように、林千勝は一次史料を基にした歴史分析に非常に定評があります。ですが、一次史料を基に分析すると言っても、それは決して簡単なことではありません。そもそも、歴史を分析するための大量の資料(史料)を集めるだけでも、莫大な資金が必要となります。
例えば、国際金融資本について書かれた戦前の書籍の多くは、書店に出回っておらず、古本屋等で購入するにしても1冊で数千円から数万円のお金が必要となりますし、英語で書かれた書籍や資料(史料)を取り寄せるにしても、1冊で1万円を超えることは普通にあることです。
また、林千勝は、イングランド銀行や、エドムンド・ロスチャイルドの屋敷などを訪れて、現地調査を行なっていますが、海外への渡航費や宿泊費等を考えれば、数十万円の費用がかかりますし、情報を引き出すための人脈も必要となります。情報の真偽を確かめるためには、大量の本や資料(史料)を照らし合わせる必要があるため、情報を集めるだけでも、数十万円、下手をすると、100万円を超える金額が必要となるかもしれません。
そして、このように集めた情報の中から、背景と照らし合わせつつ、事実を1つ1つ確認していく作業は忍耐力を必要としますし、相当な背景知識がないと、その情報を精査することはできません。
例えば、アメリカやイギリスの資料(史料)を読むための英語力は必須ですし、政府の議事録やFBIの資料などは、難解な英語が混じっているため、単に英語ができると言うだけでは、資料を理解することは困難でしょう。
さらに、国際金融資本家は、その名の通り、金融面での利権を握ることで、莫大な利益を得てきましたが、彼らの行なったことを理解するには、銀行制度をはじめとした金融の知識が必須となります。林千勝は、富士銀行(現みずほ銀行)に勤めていたため、銀行制度や資金の流れを正確に理解できますが、そうでない場合は、非常に困難だと言わざるを得ません。
実際、国際金融資本について書かれた本では、事実誤認を起こしているケースが多々見受けられます。また、林千勝は、対米英戦を研究した陸軍直轄の組織である通称「秋丸機関」の史料を東京大学の地下資料室で見つけ出したり、一橋大学の地下資料室で、戦前、日本に様々なプロパガンダを仕掛けてきたロックフェラー系のシンクタンクである「太平洋問題調査会」の公式のパンフレットを発見するなど、実際に足を運び、膨大な資料(史料)を1つ1つ精査するという非常に骨の折れる作業を行なったことで、今まで誰も知らなかった真実に辿り着くことができました。
このようなことからも分かるように、真実を解き明かすためには、膨大な時間と労力、そして資金が必要となるのです。この講座では、林千勝があなたの代わりに、一連のリサーチ・分析を行なってくれていると考えてください。
これらの情報を個人で行おうとすると、百万円を超える莫大な資金、資料(史料)を集め精査するための膨大な時間、そして真否を確かめる圧倒的な知識が必要となります。正直に言うと、どの書籍を読んでも事実誤認を起こしている主張は多く、また年間、数十万から百万円を超える高い授業料を払って、大学に入ったとしても、このような視点から歴史を読み解く講義を受けることはできません。
つまり、それほど価値のある希少な内容ということです。しかし、一人でも多くの人に、本当の歴史を知ってほしい。深い教養を身につけ、日本がより豊かになるような判断をしていってほしい。そんな思いから、月額2,178円(税込)で『月刊インサイダーヒストリー』にご入会いただけるようにしました。